ごみと不用品の力学
河川のごみ問題は心がけで解決できる

河川のごみ問題は心がけで解決できる

近年では海のごみが問題となっていますが、海のごみの約8割は河川から流れ出たものだということがわかっています。 つまり、海の問題を解決するためには、河川のごみ問題を解決する必要があるのです。

河川にごみが溜まる理由はさまざまで、街中のポイ捨てされたごみが風によって側溝に落ちて河川まで運ばれてしまったり、橋の上からわざとポイ捨てする人がいるというケースが多いとされています。また、捨てる気はなくても油断していたら袋が飛ばされてしまったなども考えられます。他にも、悪質な業者が不法投棄した、河川でレジャーを行った人が片付けをしなかったなどの原因が挙げられます。 偶然落ちてしまったというものに対して対策することは難しいですが、心がけによって減らせるごみはたくさんあります。

市町村やボランティアなどが、時々河川の掃除をおこなってごみを処理しています。しかし、これはあくまでも一時的な対処方法ですので、日常から一人一人がごみを減らすように心がけていくということが、重要となってきます。簡単な対策としては、ポイ捨てをやめることです。河川から遠いから問題ないとポイ捨てする人もいますが、側溝から流されることを避けるためにも、ごみはごみ箱へと捨てるべきです。レジャーなどで出たごみを持ち帰るようにすることも大切です。 市町村の分別・収集に従って処分するのが、環境に配慮したごみの捨て方です。

自分の生活から出るごみを減らすことも、問題を解決するポイントの一つとなります。 飲み物を飲むときには、ペットボトルではなくマイボトルを使用するなど使い捨てをやめたり、買い物をするときにはマイバックを利用する、分別をきちんとしてリサイクルできるようにするなど、基本的なことを行うことが個人でもできる対策です。

河川のごみ問題は、自分も関係している身近な問題として捉え、日常からやれることに取り組んでいくことがごみを減らすことにつながります。