ごみと不用品の力学
不用品回収業者に引き取ってもらう

特定廃棄物を扱えるのは認可を得た不用品回収業者だけ

大抵の不用品であれば、一般的な不用品回収業者に引き取ってもらうことができます。しかし、中には特定の不用品回収業者でしか取り扱えないものもあります。それを特別管理廃棄物と呼び、危険性が高いのが特徴です。扱い次第では非常に大きなトラブルに発展する恐れがあるため、限られた不用品回収業者しか取り扱うことができません。
特別管理産業廃棄物は一般と産業の2通りに分かれてはいますが、大抵は何らかの事業で出るものです。一般家庭で特別管理廃棄物が出ることは少ないです。

特別管理一般廃棄物の対象となるのは、医療機関から出た感染の恐れがあるものや、水銀などが代表的です。また、古いエアコンやテレビなど、PCBという素材が使用されていた場合は、特別管理一般廃棄物扱いとなります。そして、特別管理産業廃棄物は大きく分けて4種類です。事業で出る引火性のある廃油と、強い酸性あるいはアルカリ性を持つもの、周囲に感染する恐れがある廃棄物です。

特別管理一般廃棄物扱い不用品回収業者は、市町村から一般廃棄物収集運搬業許可を得るか、都道府県から産業廃棄物収集運搬業許可を得ると、営業ができるようになりますが、特別管理廃棄物を取り扱うためには、それとは別の認可を得なければなりません。認可を得るには学歴や実務経験などいくつもの条件があるため、一般的な不用品回収業者になる場合と比べてハードルが非常に高いです。
さらに、認可は都道府県ごとに得なければならないため、手続きが複雑になります。

特別管理廃棄物を回収してもらうためには、認可を得ている不用品回収業者を探す必要があります。
認可を得ていないところが取り扱うと、違法行為になってしまうからです。したがって、引き取ってもらいたい不用品が、一般廃棄物や産業廃棄物なのか、特別管理廃棄物なのかは事前に把握しておく必要があります。